人生の手引書(40)

㊵人生の手引書

ジャンル     生き方

著者       渡部昇一

出版社      扶桑社

発刊       2017年7月31日

おすすめ度    4

難易度      3

期待できる効果  著者は、言わずと知れた知的生活の方法など数百冊の著書をだしてきた言語学者で歴史論、人生論などを数多くのテレビでの対談にも出演してきた知識人。本書は人生の手引書としてまとめたもので、壁を乗り越える思考法を副題として気軽に読めるもので参考になる点もあると思います。

概要

1.脆弱な自分に気づいたとき 人生最大のチャンスは、少なくとも3回めぐってくる 望みを持ったなら どうしたらできるかを考える。それこそが第一歩

2.壁を前にひるんだ時 たとえ話に置き換えてみると難しい問題は整理できる 物事の真価は顔kの似た事例を検証するとよくわかる 1つの信条にのめりこむのは危険である 実態をつかむコツは点と点を結び付けて考えることだ 

3.壁を乗り越えるための思考法 大成した人は、失敗の原因を常に自分に求めている 難しくてもいずれ面白くなるのが仕事、楽しくてもいずれ飽きるのが遊び

4.世の中とずれを感じたとき 時代とはいつも「大きな曲がり角に差し掛かっている」のである 「わかったつもり」という思い込みこそ、成長をやめる危険因子である 

5.重要な判断をしなくてはいけないとき 衝動的判断は、十中八九間違っていると心得る しかたなかった選択。それは「何かのご縁」と考える  

6.幸運を呼ぶ思考法

幸運は準備された心に味方する 目の前にあらわれたチャンスは、捕まえなければ二度と手にすることはできない 「かくありたい自分」の姿を、できるだけ細かくイメージする

引用

企業の経営者で忙しく働きづめなのになぜか楽し気な人→「いや私は頭は使うけれども神経は使いませんよ」

フランス哲学者 決断拒否は、あやまちの中で最大のもの

パスカル  どんな行動の中にも、賭けの要素がある

小さな恍惚を感じる日を持っていれば、人生はもっと充実感に満ちたものにははず 松尾芭蕉の句に「山路きて、何やらゆかし、すみれ草」すみれ草は、普段は目にもとめない草だが、それについ見とれてしまう このとき芭蕉は小さな恍惚状態にあったといえよう


「なんでだろう?」という小さな疑問を持つ目を鍛えなければいけない   国会で野党が重箱の隅をつつくような揚げ足取りに徹することからもわかるように「ならばどうおすればいいのか」という代替案を出すのは、なかなか頭脳を必要とする作業である。「これはだめ」と思ったことを逆から考えてみるというコツさえつかめば、意外な視点から独自の意見が飛び出すこともある 


長者の万灯より貧者の一灯という言葉がある。これは長者の虚栄心からくる多くの贈り物より、貧者の真心のこもったわずかな贈り物のほうが勝っている 


幸田露伴 運命の糸を引く人の手は、血だらけである 

碁では、下手に打てば大きな石がすべて死ぬという場合がある 反対に、打ち方さえうまければ、つまらない石まで全て生きてくる


千一夜:ビジネス、趣味、健康などの参考図書についてコメントしていきます。

今後千回にわたり参考図書についてコメント、要約、引用などを投稿していきます。

0コメント

  • 1000 / 1000