時代を語る 林忠彦の仕事(60)
〇ジャンル photo
〇発行 好村推古書院
〇発刊 平成30年4月
〇著者 林忠彦
〇お薦め度 4
〇難易度 3
〇期待できる効果 戦中からの激動、時代の顔をとらえた434点。何儒年も前のこの時代、このときの空気間が立ち昇ります。写真は記録だ。林忠彦さんの人柄がでた写真の力を感じさせてもらえます。
〇概要 銀座のバールパンで胡坐をかく無頼派太宰治。この誰もが知っている傑作が誕生したのは、今この人を撮らなければという写真家林忠彦の直観によるもの。1918年山口県の営業写真館に生まれた彼はマニュアル通りの人物撮影が性に合わず、東京での写真家生活を選んだ。そしてその写真家人生において、報道写真、人物写真、風景写真へと対象を次第に進化させていった。さいごまで被写体に迫った凄まじい執念は、写真家魂の何たるかを身をもって示しているようだ。唱和30年は林忠彦の生誕100年にあたる。そしてそのヒューマニティーあふれるまなざしは時代時代に生きる人々の愛と希望とそして勇気さえも写し取っている。喜ばしいことに、ここに仕事が俯瞰できる写真集が出来上がった。
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