㊶成果を生む事業計画の作り方
ジャンル 企業戦略 目標管理
出版社 日経文庫
著者 平井孝志 ローランドベルガーシニアパートナー、早稲田ビジネススクール客員教授 浅羽茂 早稲田ビジネススクール教授
発刊 日本経済新聞社
ページ 183p
おすすめ度 4
難易度 3
期待できる効果 本書は、事業計画の策定プロセスから具体的な内容、フォローアップ体制まで実効性のあるプランの作り方を解説しています。ベテランコンサルタントとビジネススクールの研究者がタッグを組んで出費ツ。豊富な経験と幅広い観点に裏打ちされた「成功する計画づくり」がわかる。経営者、経営企画部j門、マネジャーおよび計画策定のPJに選ばれたビジネスパーソンに必須の知識が満載です。
概要
1 計画の本質は戦略にあり
2 事業計画策定の体制とプロセス 現状棚卸 計画骨子の策定 計画全体像と具体的施策の決定 アクションプランとフォローアップ体制の明確化 計画策定において特に注意すべきポイント 過去の計画を振り返り、失敗から学ぶ
3.事業計画立案・実行のポイント 事業が直面する状況を3つに分類 ①成熟市場への対応 ②新規事業の創造 ③新興市場への進出・事業拡大
4.個別事業計画から全社計画へ 事業のポートフォリオ ポートフォリオオプションの策定と優先順位付け 全社経営計画への落とし込み
5.計画を絵に描いた餅に終わらせないために 組織のベクトル合わせ KPIの設定とフォロ中戦略(コスト集中、差別化集中) これらの3Cを経営目線で俯瞰することが自分たちの事業の勝ちパターンを創っていくうえで最初のステップになる
現状の理解 新規参入企業、売り手、買い手、業界内競合他社、代替品 マイケルポーターの5、4cモデル
現状理解のプロセス マクロ環境分析(steep society,technology,environment,economics,politics)
マクロ環境分析(steep)→業界構造分析(5F)→競争環境分析(3c)
フューチャープルで発想する事業計画の目標 フューチャープルという発想は、現在の延長線上で考えることの閉塞感を打破しようとする試み この試みは成長や顧客創造の夢を描くことは、組織の元気にもつながる
選択肢の評価 選択肢1 選択肢2 選択肢3 それらを①ありたい姿との整合性②経済性(規模、収益性)③実現性④事業リスク⑤自社資源、能力との整合性⑥外部パートナーの活用可能性 それぞれ三段階評価する
事業環境認識や事業計画の骨子といったトップダウンビューと現場目線でのボトムアップビューをかみ合わせていく 重要なプロセス
次の観点で未達の理由を探る ・外部環境や競争環境が想定外に ・戦略の方向性の間違い ・選択と集中の検討が不十分だった ・自社の強み、弱みの理解が不十分 ・計画はよかったが実行が伴わなかった ・実行は下が、競争相手の想定外の行動があった ・顧客ニーズの変化が早く、打ち手の実効性が乏しかった
事業が直面する状況を3つに分類 ①成熟市場への対応 新規領域への進出 ②新規事業の創造 ③新興市場への進出
コアコンピタンスの要件 ①価値 ②希少性 ③模倣困難性 ④組織体制
変革の種を早めに打ち込む ①体力のあるうちに新たなビジネスモデルの種を仕込む ②違う場所、違う時間軸で新たなビジネスモデルをとらえ既存事業と相互依存しすぎない状態をつくる ③社内ベンチャー制の導入など既存事業の経営管理のKPIと異なるKPIによる管理の仕組みをつくる
事業環境がどうしようもなく変質してしまう前に予兆をとらえ、先手先手で自己変革を埋め込んでいく
コスト削減のアプローチ
大くくり化、集約化・フラット化、標準化、管理・プロセスの簡素化、コンカレント化、低コスト化、廃止
B2B事業の場合、自分たちの顧客のさらに先にいる顧客理解のための努力や仕組みを持つことが有効。顧客の先の理解が、自分たちの顧客への新しい提案につながることもある
やめる基準を最初からしっかり決めておく 意味のない期待や誰かのメンツのためにやめることができなくなる やめるべきものは、機械的に、論理的な仕組みの中でやめるのが一番
0コメント